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誰に何が渡り、誰から連絡が来るかを送信前に読む

公開日 / 編集: 村上祥太

査定の受付会社、査定をする会社、媒介を依頼する会社が同じとは限りません。送信前に、申込み画面の相手、規約・プライバシーポリシーの利用目的と情報提供、連絡方法、停止・開示等の問い合わせ先を確認します。

相談の受付、情報の提供、仲介の契約は、同じ段階ではありません。

3つの段階で、相手が入れ替わる

売却の相談で個人情報を渡す場面は、1回で終わるとは限りません。段階ごとに、情報を受け取る相手と連絡してくる相手が入れ替わることがあります。

相談先を選ぶ前には、申込みの画面が「受付」なのか「相談の相手そのもの」なのかを見分けます。一括査定の受付では、画面を運営する会社と、実際に査定をする不動産会社が別の事業者です。仲介会社自身が運営する相談フォームでは、画面の運営者が相談の相手になります。その場合も、そこから先の提供先は規約で確かめます。

連絡・情報提供を確認する時には、送信した情報がどこへ送られ、誰がどの手段で連絡してくるかを読みます。「連絡方法の希望を書く欄がある」ことと「希望した手段だけで連絡が来る」ことは別の話です。

契約を検討する時には、媒介契約の相手になる会社との間で、販売活動で物件の情報をどう扱うかを改めて確認します。査定の申込み時に「ネット上に物件を公開しない」と案内されていても、それは申込みの段階の説明です。媒介契約後の販売活動・広告の扱いは別に確認します。

画面の説明と規約の説明は、別の層

申込み画面やよくある質問には、「選んだ会社に情報が送られる」といった、その場面の説明が書かれます。一方、運営会社の規約やプライバシーポリシーには、会社全体としての利用目的、第三者への提供、業務の委託、重複した依頼の確認、サイト内の行動履歴の扱いなどが書かれることがあります。

どちらか一方だけを読むと、「選んだ会社にしか渡らない」あるいは「どこにでも渡る」という極端な理解になりがちです。2つを並べ、次の問いに分けて読むと整理しやすくなります。

確認すること 公式で見る場所 メモに残すこと
送信先 申込み画面、送信前の最終画面 画面に表示された会社名
連絡してくる人と手段 よくある質問、申込み画面の備考欄の案内 連絡が来る相手と手段、希望の書き方
利用目的 規約・プライバシーポリシー 自分の申込みに関係しそうな目的
第三者への提供・委託 プライバシーポリシー 提供先の種類と、提供される項目
停止・開示の問い合わせ先 プライバシーポリシー、問い合わせ窓口 窓口の名前と連絡方法
契約前の別確認 媒介契約の書面、依頼する会社の説明 販売活動で物件情報をどう扱うか

直接相談でも、個人情報が第三者へ一切提供されないとは限りません。各社の公式方針と申込み画面で、提供先・目的・停止方法を確認してください。

送信前メモ(空欄の見本)

送信ボタンを押す前に、次の欄を埋めます。実際の依頼の記録ではなく、書き込み用の空欄です。1つでも空欄が残ったら、その欄が送信前に公式で確かめる質問になります。

書く欄 記入
申込み画面を運営している会社
送信先として表示された会社
連絡してくる相手と手段
規約で読んだ利用目的
第三者提供・委託の記載
停止・開示の問い合わせ先
媒介契約の前に別に聞くこと

「送信先として表示された会社」の欄に複数の会社が並ぶ場合は、会社ごとに連絡の相手と手段の欄を分けて書くと、後から届いた連絡と照らし合わせられます。

媒介契約との関係

相談・査定依頼の受付は、媒介契約や売買契約の締結そのものではありません。国土交通省は、媒介契約を、売主や買主が取引の仲介を依頼する宅地建物取引業者との間で結ぶ契約と説明しています(国土交通省「不動産取引に関するお知らせ」、2026年9月14日確認)。査定の申込みで情報を渡した会社と、媒介を依頼する会社が同じとは限らないため、契約の段階でも同じ表を使って確かめ直します。

サービスごとの記載を読む

一括査定の受付と、仲介会社への相談の入口について、送信先・連絡・規約の記載を出典と確認日つきで相談窓口の比較にまとめています。聞くことを印刷して持っておきたい場合は、相談用の質問メモで「情報提供先を確認したい」「連絡方法を確認したい」を選んでください。

出典: 国土交通省「不動産取引に関するお知らせ」(2026年9月14日確認)